突然ですが、ハイブリッドな生き方はダメですか?
今回は、『ハイブリッドな生き方』と題し、持論を展開しますので、どうか最後まで、お付き合い下さい・・・

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【目次】
● 働き方改革の行方
● 残業しないとエリートになれない?
● これからの人生戦略を考える
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働き方改革の行方
~ 「ジタハラ」 ~
「ジタハラ」をご存じですか?
働き方改革が叫ばれている昨今、大切なことは仕事との距離感です。
その距離感を間違えると、ストレスフルになったり、過重労働になったりして、心身の健康を害してしまうかもしれません。
はたして仕事とどう向き合ってゆくか?
これからは自分の立ち位置と、目指す方向性をはっきりさせる必要があります。
時間外労働(残業)はないことにこしたことはありませんが、人員削減や人手不足で、一人当たりの業務量は増加している中、残業を制限されることで、様々な問題が出てくることが考えられます。
いわゆる「時短ハラスメント」と呼ばれるもので、持ち帰り残業や、残業の上限規制に入っていない休日労働が増えるのではないかといった問題です。
そもそも短い時間で多くの業務をこなすということは、生産性を上げなければならないということです。
経済協力開発機構(OECD)のデータを基にした、日本生産性本部の調査(2018年)によると、日本の時間当たりの生産性は、一時間当たり47.5ドルであり、米国(72.0ドル)の三分の二で、加盟国三六か国中二十位という数字になっています。
昔からつき合い残業など、日本人の働き方自体が、労働生産性を低くしているという指摘もあります。
なかなか「お先に」と帰れない・・・
日本の職場独特の雰囲気が、生産性を落としていた部分も確かにあります。
その様な悪癖を改め、労働生産性を高めることが、働き方改革の主眼の一つではないでしょうか?
一方で、人件費削減で人手が足りない中、一人当たりの業務量が増えているのが現実です。
そういう会社の職場では、残業規制により負担が更に大きくなるという懸念があります。
下手をすると、働く側の「自己責任論」が持ち出され、個人の能力の問題に矮小化され、すり替えられる恐れもあります。
「時間内に仕事が終わらないのは、個人の問題だ。どうすればいいか、わかっているね?」と暗に持ち帰り残業を促され、常態化する・・・
そして、できなければ、「能力が足りない」という一言で、様々なストレスとプレッシャーをかけられる・・・
これが正に「時短ハラスメント」なのではないでしょうか?
働き方改革によって、人によっては心が折れてしまうことにつながる可能性があるのです。
残業しないとエリートになれない?
~ 総合職のダブルスタンダード化 ~
実のところ今回の働き方改革で一律に規制をかけた場合、総合職で幹部候補を自負する一握りのエリート層が困ってしまうという事情があるのです。
会社の将来を担おうと意欲満々の上昇志向が強い超エリート層は、残業などいとわない人がほとんどです。
むしろ残業という概念さえないと言う人もいます。
将来の少ないポストを確保するため、彼らの間での競争は激しく、働き方改革に従って残業をせずに済む状況ではないというのが本当のところではないでしょうか?
いずれにしてもゼネラリストとしてトップを目指す人は、仕事が大好きで、趣味と仕事がほぼ一致しているような人でなければ務まらないでしょう。
見渡してみると、総合職の中でもいわゆる一般層と幹部候補の超エリート層とのダブルスタンダードが、社内で生まれてしまっているのです。
これからの総合職は、今後の社内での出世に対するスタンスを決めなければなりません。
定年まで仕事ができて、そこから先は一線を退いてもいいというスタンスなのか、それともそこから先、さらに上まで目指すのか・・・
いずれを目指すかで、仕事に対する向き合い方が大きく変わってくるでしょう。
役職定年を受け入れ、定年まで勤めればいいという人であれば、働き方改革の範囲内でうまく仕事をこなしてゆくことを第一に考える。
ひたすらトップを目指す超エリートは、世間の流れとは違う別の働き方をしなければならないかもしれません。
これからの人生戦略を考える
~ ハイブリッドな生き方 ~
いわゆる世間一般で言うところの総合職、一般職、専門職で、働き方改革に対する向き合い方も変わってきます。
大切なことは、どの職種、どの働き方が正解というものではないということです。
それぞれに一長一短があり、それに応じた働き方や人生設計があってもいいのです。
注意しなければならないことは、それらを意識せず漠然と総合職で仕事をしながら一般職的な時間の使い方をしてみたり、逆に一般職でありながら無理な人生設計を立ててみたり、軸がぶれてしまうことです。
これからは、職種の違いや棲み分けなどを意識して、自分自身でよく考えて、自分なりに対処して行かないといけないと思います。
はたして自分はどういう働き方を目指すのか?
総合職で最後までラインの競争の中で勝ち抜くことを目指すのか?
総合職ながら適度なところで落ち着くことを目指すのか?
あるいは一般職として仕事はお金を稼ぐ手段と割り切り、仕事とプライベートをきっちり分けるのか?
それとも専門職としてスキルアップして、自分の腕で食べてゆくのか?
それぞれに難しさが違い、それぞれにストレスやプレッシャーの質が変わってきます。
最もよくないのは、自分の望みとはどんどんかけ離れたところに行ってしまい、挙句の果てに余計なストレスをため込み、いつしか心身がむしばまれてしまうことです。
人生百年時代を見据えて、自分の人生を戦略的に考えてみる・・・
今、まさにその時が来たと実感できます。
「うつ闘病記」で考察したとおり、レジリエンスを高め、これからの幸せな人生(老後生活)を営むための人生設計で欠かせないキーワードは、「ハイブリッドな生き方」です。
図に表すと以下のようになります。

今、人類が直面している不確実性の時代においては、硬よりも軟、流れる水の如く柔軟であらねば生き抜いてゆけないと言えることから、人生の後半戦は、それぞれの職種の良いところのエッセンスを配合した「三円の中心部」を戦略的に追求します。
狭い会社内の価値観に囚われ、出世競争を勝ち抜くことだけを考え疲弊することなく、かと言って仙人(悟り人)になるわけでもなく、ストイックになりすぎない生き方として編み出したのが「ハイブリッドな生き方」です。
人生五十年とは一昔も二昔も前のこと。
今後はシニアの端くれとして、後世に名を残せるような大仕事を成し遂げ、定年退職後も独立業務請負人としての立場を確立、そのために存在感を示せるようスキルを強化する努力を惜しまず、自分の望む将来・未来に投資してゆきます。
残りの人生、自分のペースで自分のやりたいことを実現させてゆく・・・
「ハイブリッドな生き方」で最も重視することは、「心身ともに健康で豊かなライフスタイル」です。

ハイブリッドな生き方ではダメですか?