今回はファイナンシャルプランナー3級検定試験(FP3)に「完全合格」する方法を自分の体験を通して特集します。

今までまったく興味・関心がなかった分野の検定試験に何故挑戦したのか?

それは復職後、記憶力の低下が気になり、はたして業務をバリバリ遂行できるようになれるのか今一つ自信がなかったことから、今後自分に必要と思われる知識やスキルを身につけられるのかという、一抹の不安があったからです。

この検定試験を知ったのは、人事部門の上司や同僚から3級や2級の資格を持っていることを聞かされ、受験してみてはどうか勧められたことがきっかけです。

今までは金融や保険関係の仕事とは無縁であったため、勉強しようとは思わなかった分野でしたが、縁あってキャリア・ライフプラン研修の事務局を担当することになったことから、少なくとも3級レベルの知識は最低限必要であると認識するに至りました。

3月の時点で、いつの検定試験日に受験しようか迷いましたが、コロナ禍にあって5月に予定されていた試験が中止となったことから、その次の9月に的を絞りました。

先ずは、半年あれば余裕で試験対策ができるであろうと予想し、無知な金融・保険分野の試験勉強を手堅く進めるためのスケジュールを立てました。

3月に立てた「当初の計画」はこうです。

~ 6つのチャプターの学習を前半3か月間で終了させ、後半の3か月間で過去問を解き、自信をつける ~

具体的には、3月中に2CH、4月中に2CH、5月中に2CH、6~8月中に過去問の問題集を仕上げるというものです。

テキストと問題集は大手通販会社のレビューを参考に、最も自分に合っていて取り組みやすそうな、TAC出版の「みんなが欲しかった!FP3の教科書」と「みんなが欲しかった!FP3の問題集」を購入しました。

教科書の目次をみると、「01ライフプランニングと資金計画、02リスクマネジメント、03金融資産運用、04タックスプランニング、05不動産、06相続・事業継承」とあります。

どこから手をつけてみるか・・・。

最初は01から始めてみましたが、「うっ!資金計画表を作成する際に必須の計算方法を受験日までに忘れてしまいそうな感じ・・・。」がしたので(早くも自信喪失!)仕事上マネープランのe-Learning内容を検討しなければならなかったことから、生命保険や損害保険の基本からマスターしようと考えなおし、「02リスクマネジメント」から取り組むことにしました。

そうです。苦手と感じた税金、不動産、相続は後回しです・・・。

教科書の学習方法にのっとり、各チャプターの各セクションをひとつずつ精読し、教科書の基本問題で知識の定着をチェックすることを繰り返し行いました。

この方法ですと、流し読みしただけで語句や数値が頭から抜けてゆくことを防ぐ効果があります。

後で気づいたことですが、教科書の基本問題が身についた後に、間を置かずそのセクションの過去問に取り組む方が、知識の定着が確実に図れるということです。

一見、亀のようになかなか先に進めないもどかしさを感じますが、過去問を2回、3回と解きなおすことで、記憶の定着と苦手問題の攻略は確実になります。

私はこのことに7月に気づき、01から06までひととおり教科書に蛍光ペンでマーキングをしながら過去出題された語句や数値の暗記を試み、過去問を最終的には3回繰り返して解きなおしました。

するとどうでしょう。1回目ではセクションによっては5割に満たない正解率であったものが、間違えた問題を再度解きなおすことを繰り返した結果、問題集の最後にある前年の試験問題が学科と実技ともに合格ラインに達したのです!

FP3の合格ラインは、学科・実技ともに6割以上の正解率です。

8月には万全を期すために、さらにTAC出版の「9月試験をあてるTAC直前予想(直前つめこみノート特別付録付き)」を購入、「全チャプター8割の正解率を目標」にラストスパートをかけました。

8割正解を目標にすれば、「本番で7~6割の正解率を確保できて合格」するという戦略です。

特に「計算問題を完全攻略するための計算ドリル」は自分にとってありがたい教材でした。これで直前対策はバッチリできました。

過去の試験問題や予想問題に時間を測ってトライしたところ、学科・実技ともに正解率7割以上をとれるまで実力がついたので、不安感なく本番に挑むことができたのです。

本番の試験会場には、大勢の受験生が待機しており、試験官もマスクをして会場準備をしていました。

それほど緊張はしませんでしたが、直前まで付録の「直前つめこみノート」を確認し、スタートと同時に問題を解き始めました。

本番の試験は、学科(60問出題)が午前中2時間、昼休みをはさみ実技(20問出題)が午後1時間で行われます。

2020年9月のFP3の出題レベルは、過去問や予想問題にあった基本的な問題が全体の7割、応用的な問題が2割、初めて出題されたような問題が1割程度であったと思われます。

このことからもわかるように、過去問の基本的な問題が全部正解であれば、7割は得点できるので、合格です。

学科・実技ともにマークシート方式なので、最後にマークミスがないか、氏名を記入したか、確認する時間を余裕をもって確保することが、合格の秘訣です。

合否速報が試験日の翌月、10月23日にFP協会のWEBサイトに掲載されました。

受験番号と氏名・生年月日を入力すると、そこには赤字で「完全合格」と表示されていました!

「完全合格」とはいったい?

学科6割以上、実技も6割以上の得点で合格ということでしょうか!?

本日、合格通知と証書が届いたので掲載します。

なんと、学科と実技合計で9割という驚異の高得点合格💮でした!

自己効力感がいくらか向上したので、年明けからFP2の試験勉強を開始し、次回は来年の5月に受験する所存です!

それでは、6月に受験体験記其の二を特集しますので、お楽しみに!?