今回で、「国家資格キャリアコンサルタント試験対策」についての解説は、最後となります。
実際のところ、本試験合格までの道のりは、以下のとおりでした。
2020年9月26日(土)第1回養成講座受講
2020年12月19日(土)第12回養成講座受講(修了)
2021年3月7日(日)国家資格キャリアコンサルタント学科・実技(論述)試験
2021年3月13日(土)国家資格キャリアコンサルタント実技(面接)試験
2021年4月16日(金)国家資格キャリアコンサルタント試験合否発表(WEB上)
2021年5月13日(木)国家資格キャリアコンサルタント登録証受領
この約半年間、長かったようで短くも感じる今日この頃です。
先ずは、試験日当日までのスケジュールを逆算し、いつまでに学科試験対策として○○を終わらせ、いつから実技試験対策に取り掛かり、○○をいつまでに終わらせる等々の「ラフな計画」を以下のとおり立てました。
2021年1月4日(月)~3月5日(金)通勤時に過去問題対策(WEB学習)
2021年1月4日(月)~1月31日(日)キャリコン理論対策(対策本攻略)
2021年2月1日(月)~2月21日(日)学科試験対策(対策本攻略)&模擬面接
2021年2月22日(月)~3月6日(土)論述試験対策(対策本攻略)
2021年3月7日(日)国家資格キャリアコンサルタント学科・実技(論述)試験
2021年3月1日(月)~3月12日(金)面接試験対策(対策本参照)
2021年3月13日(土)国家資格キャリアコンサルタント実技(面接)試験
1月に健康経営エキスパートアドバイザー(東京商工会議所認定資格)のワークショップ受講と課題レポート提出をしなければならなかったので、本格的に試験勉強を開始できたのは、実質年明け1月下旬からです。
第一関門の学科試験の合格基準が正答率70%以上でしたので、先ずは苦手意識のある「キャリコン理論」の攻略から着手し、確実に得点できるよう対策したつもりでしたが、なんと!本番の試験で参考書(キャリコン基礎理論)に記載のなかった聞いたこともない理論家の選択肢が出題されたので、消去法でなんとか回答しましたが、その設問は得点になりませんでした。
このように本試験の設問の中には、捨て問としてもいいものがあります。(これは高得点をとらせないための難易度調整的配慮だったのではないかと考えられます。)
学科試験は60問中42問正答できれば合格ですので、不正解は18問許されることになります。試験中は少々焦りましたが、今までの試験対策を信じて、最後まであきらめずに回答しました。(回答に迷った設問が何問かありましたが、見直しの時間が十分にとれなかったと記憶しています。)
午後からは、論述試験でした。
クラスメイトと昼食後、気を取り直して論述試験に挑みましたが、出題内容が自分には経験のない領域のものだったので、書いたり消したりしているうちにどんどん時間がたって行き、焦りから字がうまく書けません!字数も減点されるので、回答用紙の書式に合わせるのが大変でした。結局見直す間もなく、時間ギリギリまで記述しました。
令和2年度から出題傾向が変わったので、おそらく令和3年度も新方式だろうと身構えていましたが、なんせ出題事例が1回分しかないことから、どんな系統の設問が出題されるかわかりません。
まったく予想していなかった設問(不妊治療がらみの相談案件)が出題されたため、つい舞い上がってしまいました。まったくもって論述試験は鬼門です!
業者が独自に公表している学科試験の模範解答例やキャリコン協議会が公表した正答を見て自己採点したところ、合格ギリギリライン(70点近辺)でした。論述試験結果は神のみぞ知るです。
学科と論述試験は、あまり手ごたえが感じられない終わり方でしたので、土曜日の面接試験は、あまり良い気分で臨めませんでした。
開き直っていつもどおりにできれば大丈夫と自分に言い聞かせ、臨もうとしましたが、面接試験日は雷雨に見舞われたうえに、待合室で自分の受験番号が呼ばれるまで荷物の前で立ったまま待機させられたため、その間は胸がドキドキでした。
職員の人(実はクライアント役の方でした)に番号を呼ばれ、面接室の前までつれて行かれ、そこで出題に関する紙面を一枚渡されました。
目を通すとそこには、「デザイン系の専門学校卒業後、企業に就職するも10年で退職、その後フリーター 年齢50歳 妻と実母と同居」というような内容が書かれていました。
面接試験ではカウンセラー役なので、50歳というクライアントの年齢設定は悪くないなと思いながら、緊張しないよう、ゆっくりうなずきながら試験官の説明を聞き、どうにか落ち着きを取り戻しました。
15分間の面接試験が始まりました。
「カウンセラーの○○です。よろしくお願いします。今日はどういったご相談でいらしたのですか?」
「コロナの影響で仕事が減って、とても不安なんです。」
「仕事が減って不安なのですね。今どこの会社にお勤めですか?」
「えっ?私フリーターですが・・・。」
いきなり痛恨の失言!
「あっ!申し訳ありませんでした。フリーターでしたね・・・。」
こんな具合で、出だしでつまずいてしまいました。どうにかこうにか会話を軌道に乗せ、挽回できたかなというところで模擬カウンセリングの時間が終了。
面接官による口頭試問に入り、模擬カウンセリングで出来なかったことを述べる談で、緊張のあまり間違えてしまったこと、実母の状況について切り出せなかったこと、家庭の事情をヒアリング出来なかったので、続きでは聞いてみたいことなどをつらつら述べました。
ゲリラ豪雨の中、トボトボとうつむきながら帰宅の途につきました。

時は流れ、WEB上での合否発表の日が来ました。おそるおそる自分の受験番号を探したところ、学科試験合格者欄に自分の番号がありました!
実技試験合格者欄に目を移すと、自分の目を疑いましたが番号があったので、奇跡かと正直驚きました。
後日、結果通知書が到着し、じっくり眺めながら勝因を分析しました。

一つ、学科試験の問題集を三回解きなおしたこと。
一つ、論述・面接ともに参考書に書いてある形を意識し、最後まであきらめずにやり遂げたこと。
約半年間の努力は、どうにか辛くも報われました!

完
学科と論述は際どい点数、面接の勝因は、自己分析ができていたからかもしれませんね☺️
体験が詳細に書かれていてとても読みやすくて参考になりました😊✨