人生後半戦を迎えた今、今後のキャリアや、ありたい自分の姿を描きなおしてみた。

病を患い長期間会社の仕事から離れたことで、今までの自分を振り返ってみる機会に恵まれた。

若かりし頃は、何しろがむしゃらに取り組んでいた。仕方がないことではあるが、昇給、昇進を望んでいた自分がそこにはあった。

年老いてみて、初めて本来の自分と向き合うことができたような気がする。

人から認められたいという承認欲求はあるものの、それは必ずしも自分自身の栄達ではなくなった。

自分にできることは何んであろうか?自分はいったい何を望んでいるのだろうか・・・?

職場復帰してからの自分は、外見はあまり変わり映えしないが内面が変わったことに、ある日自然と気がついた。

今朝、障害のある女性社員から初めて手話で「おはようございます。」と話しかけられた。

私もすかさず、にわか仕込みの手話で返した。

避難訓練後に、女性社員から「ありがとうございました。」と笑顔でお礼を言われた。

自席で仕事中に、不意に後ろから入社間もない(これまた女性社員)から,笑顔で研修応援のお礼を言われた。

たわいもない日常のコミュニケーションの一つひとつに、なんだか今までに感じたことがないような温もりを感じた。

困った人から相談をもちかけられる自分、人から感謝される自分、人から「ありがとう。」と笑顔で語りかけられる自分。

禿山に花が咲いた。