さて今回は、昨年6月に2級ファイナンシャルプランニング技能士に合格してから、AFP (Affiliated Financial Planner)資格認定までの軌跡を報告します。

AFP資格とは、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。日本FP協会では資格認定に際して「教育」「試験」「倫理」を重視し、健全で質の高いFPの育成に努めるとともに、継続的な能力の維持向上を図っています。

AFP認定研修を修了し、日本FP協会に資格認定会員として入会することにより、AFPになることができます。AFP認定研修には2級FP技能検定合格者向けの技能士課程があります。昨年2級FP技能士に合格した私は、格安の通信講座を購入して取り組みましたので、「技能士過程修了と資格認定までの流れ」について解説します。

<目次>

・AFP認定研修とは

・技能士課程とは

・AFP認定までの流れ

・AFP認定者になるメリット

・あとがき

・AFP認定研修とは

AFP資格を取得するには、協会認定の教育機関が実施している「AFP認定研修」の修了が要件のひとつです。また、AFP認定者になってからも「継続教育」を受け、必要単位を取得して2年ごとの資格更新を行うなど、常に知識とスキルを高めていくことが求められます。このような学習を継続することは、クライアント(相談者)のニーズに応じた適切なアドバイスや提案を行うための礎になります。

AFP資格を取得するには、日本FP協会がファイナンシャル・プランナーを養成するために設けた教育基準に基づいて設定された「AFP認定研修(協会の認定を受けたスクールにて開講されている)」の修了かつ2級FP技能検定(兼AFP資格審査試験)に合格し、所定の期間内に日本FP協会に登録することが必要です(なお、資格認定会員の会費は入会金10,000円、年会費12,000円ともに課税対象外です)。

「AFP認定研修」とは、FPに必要な倫理・コンプライアンスと6つの専門分野にわたる知識を体系的に学習できるように構成された日本FP協会認定の研修講座です。この研修での学習内容は、日本FP協会がFPに必要な教育水準をまとめた「FP学習ガイド」に基づいており、学習の総仕上げ(修了試験)として、課題に基づいた「提案書」(ライフプランを実現するための計画書)の作成が課されています(AFP認定研修の修了は2級FP技能検定の受検資格のひとつにもなっています)。

(日本FP協会AFP認定研修の検索)

・技能士課程とは

2級以上のFP技能検定に合格された方のためのAFP認定研修です。基本課程よりも短期間の通信講座で研修を修了することができます。

私は通信講座を昨年7月に購入し取組みを開始しました。先ず初めに手を付け終わらせたのが、「手計算のキャッシュフロー表解答提出(WEB上の穴埋め問題)」でした。この課題については、テキストの解説に従って順を追って取り組めば難なく解答可能でした。

次に取り組んだのが、「理解度テストの解答提出(WEB上で解答)」です。これは「社会保険」「リスク管理」「金融資産運用設計」「タックスプランニング」「不動産運用設計」「相続・事業継承設計」それぞれ10問ずつ計60問中36問以上(6割以上)の正解答が必要です。

2級技能士の受験は昨年の5月でしたので、忘れている知識も多く苦戦しましたが、1チャプターごとゆっくりと取り組めたので、12月に全問題終了後解答を提出したところ、無事合格点に達しました。

最後の課題は「提案書の作成・提出(WEB上)」です。上記課題については、時間が確保できる休日に少しずつ取り組めましたが、この最後の課題については、年末の連休中に終わらせる覚悟で一気に作成・提出しました。年末に自分を追い込み背水の陣で臨んだところ、100点満点中78点で合格(60点以上で合格)とあいなりました。

・AFP認定までの流れ

「AFP認定研修(技能士課程)」を修了すると、所定の手続きを経てAFP資格を取得することができます。提案書の採点結果と認定研修修了証が一緒に送られて来たのが最後の課題提出後約2週間(年末年始の祝日を含め)でしたので、1月中旬にWEB申請したところ翌月2月に認定証のカードが届きました。

資格認定2年後には、「更新研修」を受講し合格しなければならないそうです(これについては、2年後の更新時に体験談を記事にできればと思います)。

・AFP認定者になるメリット

  1. 信用・信頼性がより高くなる
  2. FPに関する最新情報が入手できる
  3. 教育・学習の機会が得られる
  4. 人脈づくり、ネットワークづくりができる
  5. ビジネスシーンでの可能性を拡げるだけでなく自分や家族のライフプランに役立つ

私は会社を定年退職してから。昨年資格取得した「国家資格キャリアコンサルタント」と「FP技能士」の資格を活かして独立事業請負人としてデビュー、自宅のロフトを個人オフィスに改装・設備投資するのが細やかな夢なので、今後は実務と実践を重ねることで得た知識や技能に磨きをかけたいと思います。また、時期を見計らって地元のFP協会支部にも加入して人脈を広げたいと考えています。

(日本FP協会各支部HP紹介)

・あとがき

AFP資格の正式名称は、Affiliated Financial Planner(アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー)といいます。また、「AFP」、「AFFILIATED FINANCIAL PLANNER」、「アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー」は、すべて日本FP協会の登録商標になっています。

これを履歴書などに記載する場合、FP(ファイナンシャル・プランナー)は国家資格ですので、正式名称である「○級ファイナンシャルプランニング技能士」を用いてそのまま記載すれば良いのですが、AFPは、日本FP協会で登録・認定される民間資格ですので、履歴書などに記載する際は「取得」ではなく「登録」、または「認定」と記入するのが正しいことになります。

記載方法は下記のようになります。

<記載方法(例)>

・日本FP協会 AFP 登録

・日本FP協会認定 AFP

私も名刺に、以下のとおりと表示することができるようになりました!

~ 2級ファイナンシャルプランニング技能士 日本FP協会認定 AFP ~

新年早々に達成感を味わい、同時にモチベーションもアップしたので、

世界基準の資格認定(CFP)に向け準備を開始しました!