<養成講座で特に役に立ったこと>

・キャリアコンサルタントとしての心構えや基本姿勢を学べたこと。

→ これは、クラスメイト全員が感じたことだと思います。ベテラン講師の巧みな導きもあり腹落ち感のある授業内容でしたので、クライアントに寄り添ったカウンセリングの必要性が理解できました。正にクライアントとの関係構築なしに、良いカウンセリングは成立しないということが、この養成講座を通して体得できました。

・ロールプレイングやケーススタディによりカウンセリングの模擬体験ができたこと。

→ 講師とクラスメイトに感謝の一言です。一人ではできないケーススタディをクライアント側、コンサルタント側の両方の役割を演じることによって、自分の癖や傾向、クライアントに共感するとどうはどうゆうことなのか、ロールプレイングを重ねることで実体験できました。

・労働法規やキャリア開発の最新情報や情勢に触れることができたこと。

→ 独学では理解が困難な労働法規の改正内容やキャリアコンサルティングの最新情報を、授業やテキストで体系的に学ぶことができました。

・今後の学習の参考となる資料を豊富にもらえたこと。

→ これは、養成講座のメリットの一つでした。なかなか独自では入手や整理が困難なデータや法規類を参考資料として入手できたことで、情報が頭の中で整理できますし、今後の勉強にも役立てることが可能です。

・同じ志の老若男女に出会えたこと。

→ これも養成講座のメリットの一つです。世代を超えたかけがえのない同士に巡り合うことができました。計12回の全講習期間を通じてお互いに励ましあい、国家資格試験に向け助け合うことができたのです。養成講座修了後も実際に会議室を貸し切って模擬面接試験を行ったり、WEBで声を掛け合ってリモート模擬面接試験も行うなど大変有意義でした。もちろん、資格取得後も交流が続いています。

 

<自前で準備・独学しなければならなかったこと>

・キャリアやカウンセリングに関する理論家、学者についての学習と暗記。

→ 特に理論家や学者については、馴染みがないせいもあって頭の整理と暗記に苦労しました。毎年筆記試験で出題される問題に対応するには、何かしらの参考書や問題集が必要と感じたので試験対策本を別途購入し、試験直前まで必死に暗記を試みました。

・労働法規やキャリア理論の理解と暗記。

→ これも上記と同様に、毎年筆記試験で出題される問題に対応するには、何かしらの参考書や問題集が必要と感じたので試験対策本を別途購入し、試験日当日まで必死に暗記を試みました。

・試験問題の特徴と回答テクニックを過去問をこなすことによって体得すること。

→ 筆記試験については、次回以降で詳しく解説しますが、多種多方面から出題されるため、過去問題集を購入し、何回も繰り返し解くことが必要です。過去数年間の筆記試験問題はキャリアコンサルティング協議会のホームページ(https://www.career-shiken.org/about/learninfo/)に掲載されていますが、正誤解説付きの問題集を何か一冊購入して集中学習することをお勧めします。

・論述試験問題に関する出題傾向の予想と対応策。

→ 論述試験問題の出題傾向が令和2年度より変わりました。養成講座では特に対策まではしてもらえず、新出題傾向に対応するにはあまりにも情報と実績が乏しい状況でしたので、何かの拠り所が必要でした。私の上司が令和2年度に資格取得したことから、論述試験内容をヒアリングしたところ、適切な時間配分と記述テクニックがないと合格点をとれないように思えたので、これも試験対策本で補うことにしました。

・過去問題集等の入手と学習。

→ 私はネット検索で対策本を探し出し、試しに購入してみました。過去問題に的を絞った体系的な参考書や問題集がないと、養成講座で支給されたテキスト類だけでは、的を絞りきれず対応できないと悟ったからです。最終的には過去問題集を3回繰り返して解きなおし、記憶の定着に努めたのです。

養成講座を受講するだけでは、国家資格キャリアコンサルタントの試験対策として不十分なのが現実です。筆記、実技(論述・面接)それぞれについて、自分で試験対策をしなければ合格できなかったと断言できます。

次回は、本番試験の内容やレベル感、そして合格基準と最終的な合格ラインなどについて、解説してみたいと思います。